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ケインの育った教会

外も内部も白塗りの教会。
 椅子、壁、カーペット、講壇に至るまで、何もかもが白い。
 ステンドグラスだけが淡い青色をしている。
 教会の最奥に飾られていた額縁には、主役になるだろう絵画が何もなかった。

アルシア「ディア教は、最高神の姿を描かないのが基本だ」
ユウ「そうなの? 紫髪の女性の姿とか見たことあるけど」
アルシア「どっかの誰かが妄想で描いただけのもんじゃね。教会に飾られてるの見たことあるか? あったとすりゃ、そりゃ派生した新興宗教の可能性が高い」
ユウ「それっていいの?」
アルシア「まぁいいんじゃね。ディア教は僧侶が描いて、『これがディア様ご本人だ』っていうのは厳禁。信者が好きかっていう分には問題ない。まあそれを『本物』って、言っちまうとちょいと問題だが」
ユウ「境界がむずかしいね」
アルシア「『これが正解』って言いだしたら怒られる。僧侶はそもそもが導く側だから提示すんな。そういうこったな。つってもあくまで俺の解釈、そーいうのはケインの方が詳しいだろうよ」

 作成者:ユウ