魔道具店の店主ミケルが亡くなって2年。開くことのない店に、新しい魔道具が増え続けている。朝になれば裏口の鈴が鳴り、夕方になれば明かりが灯る。閉店を知らせる鈴の音と共に、ミケルの知人ルフーという技師が出てくる。 「残したいから」 たったそれだけの理由で、ルフーは過去を保存し続けることを決めたのである。これは、ある男が縋り続けている『綺麗な思い出』の話。